2011年10月3日月曜日

予告:ワシントンで伊藤若冲「動植綵絵」「釈迦三尊像」全幅揃っての展覧会

 先日の、私と山下裕二先生の対談にいらした方はご存知だし、日本
国内では、しばらく前から噂になっていた。 しかし、詳細が正式に
発表され、ワシントンのナショナル・ギャラリーのウエブサイトにも、
表示されるようになっている。
http://www.nga.gov/exhibitions/jakuchuinfo.shtm

伊藤若冲の「動植綵絵」30幅(宮内庁三の丸尚蔵館蔵)、
そしてそれとセットで掛けられるべき「釈迦三尊像」3幅(相国寺承天閣
美術館蔵)全部揃っての堂々展示である。英語の正式タイトルは
Colorful Realm: Japanese Bird-and Flower Paintings by Ito Jakuchu

日時:2012年3月30日−4月29日 
入場:無料
「動植綵絵」のうち「群鶏図」。図版はパブリック・ドメインである

 2006年に承天閣美術館で行われた33幅の展覧会を見た運の良い人もいるだろう。
30幅と3幅が合体したのは相国寺が30幅を皇室に献上した1889年以来、118年ぶり
の出来事だった。
そして、全幅の展示は、日本以外ではこれがはじめて。(これまで「 動植綵絵」
は部分的に国外で展示されたことがある)

同時に、相国寺に絵を寄進した際に若冲が添えた寄進状と売茶翁の書も展示される。

この気前のいい展覧会は、日本がワシントンに桜の木3000本を寄付して100周年を記念
する行事の一つだ。(3月20日から4月27日まで、全米桜祭りが行われる)

この行事の一貫として、やはり同時期にワシントンのフリーア・サックラー美術館で
も狩野一信の「五百羅漢」展が行われる予定。こちらの方は、まだ同美術館のウエブ
サイトにアップされていないが、本展を今年4月に江戸博で監修した山下裕二先生が
情報源なので、行われることは確かだ。
ただし、期日や作品の内容はまだ交渉中らしい。

詳細がわかり次第、お知らせする。

さて、ニューヨークからワシントンへは、アムトラックが便利というのが
これまでの常識だったが、Bolt Busが運行するようになって、それが変わっている。
なんといっても安い。片道15ドル!(というか料金は1ドルからはじまる。
1ドルで乗るのはかなり前に予約せねばならないが。飛行機と同じで
旅行日が近いと高い。高いと言ってもこの場合は17ドルとか・・・)

その代わり時間は4時間15分と少し長め。(インターネットが使えるから映画でも
見ていればいいのだが)

アムトラックの特急アセラ(2時間40分くらい。ときどき遅れる)の片道が120ドル
くらいだから、猛烈な差だ。遊びに行くなら、Boltだろうか・・・。

Boltにはオフィスというものがない。切符はインターネットのみで予約できる。
プリントアウトするか、予約確認ページを携帯に転送したものが切符となる。
自分で運転していくより、あるいはグループでレンタカーを借りるより
ずっと安くて、便利。というわけで、移動のビジネスモデルを変えつつある。
https://www.boltbus.com/default.aspx

まあともかく、来年の春はワシントンで桜と日本美術見物。みなさま、いまから
ご計画を。